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奇跡 2

それからというもの、学校へ行くのが楽しみだった。
もちろん勉強ではない。彼女と隣同士の席だったからだ。
「おはよう」と彼女が言う。
なんて綺麗なんだろう。そして際限なくやさしい雰囲気になるんだろう。
教室に、彼女がいるかいないかで、空気が一変する。
そんな力を彼女は持っていた。

僕は彼女に好かれるまでも、嫌われたくない。
その一新で毎朝シャワーを浴び、石鹸で入念に身体を洗った。
身なりも清潔にキチンと整えた。
授業中、黒板ではなく隣の彼女に首ったけ
全意識がそこへ集中すると、おちんちんが勝手に硬くなっってしまい困った事態になったことが度々・・。
それを回避するため、朝、学校へ行く前に彼女を想像してオナニーをするようになった。
クラスの集合写真、もちろん彼女が写っている部分だけを観ながらオナニーをした。
そうすればいくらかは、授業中の勃起は抑えられた。
でも、教室で「おはよ^^」ってやさしく微笑む彼女の姿をみると、
罪悪感いっぱいになり、朝オナニーした自分が恥かしく、
申し訳ない気持ちに押しつぶされそうになって、まともに彼女の顔が見れなかった。
こめんね、ごめんね・・と心のなかでつぶやくばかりだった。

高校1年の終わりになる頃には、彼女のファン倶楽部なる組織が出来ていた。
学校へカメラを持ってきて、彼女の姿を隠し撮り、いわゆる盗撮をしている連中もいた。
放課後、帰宅する彼女を待ち伏せして声をかける男子生徒も日常的にいた。
そんな事実を知れば知るほど、僕は寂しかった。
また一歩、彼女が遠い存在に思えてならなかった。

高校二年の時。クラスは別だったけど、奇跡が起きた。
彼女と進路の話をしていたとき、奇跡が起きたのだ。
それは今も記憶に残っている、こんな会話から始まった。

「わたしは早稲田に進学したいの」

「えっ本気か」

「○○君は?」

「俺は地元の国立大学でいい」
「そしたら家から通えるし、親も楽だろ」

「○○君も狙ってみたら?」
「今からなら時間もあるし間に合うわよ」

「俺には無理」

「この前の模試だって偏差値60超えてるじゃない」
「頑張れば70ぐらいまで上がるわよ」

「えっ70かよ。県で1番になれっていうのか」
「無理」

そんなたわいもない会話をしたあとのこと。
今もハッキリ覚えている
その時、僕たちの歴史が動いた。奇跡が起きた。


「わたしは○○君と同じ大学に行きたい」
「また隣同士の席に座りたい」

そして彼女は続けて言った

「一緒に早稲田に通いたい」


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コメント

素敵なポエムですね^^

ほのぼのとした雰囲気の中で、ドラマチックに進展していくのが恋愛ですよね♡
素敵な出会い、素敵な片思い、素敵な告白、素敵な愛が生まれましたね♡
ken&はなさんの出会いは運命だったのですね(^^)

どんどん続きが気になります(笑)

No title

自分も行きたかった大学です。エンジのユニフォームに憧れていました‼浪人してユニフォーム着る選択肢もありましたが妥協と言うか色々あり別なとこに行きました‼早めにあがれたのでワイングラスで日本酒飲んでます。

No title

高1の時に、隣の席に座っている、けんさんの
事を、はなさんも、気にかけてくれていたのは、
嬉しい事ですね。
ライバルが多い中、けんさんを一途に見てくれて
いる事を、けんさんは、その時に気づいたのですね。
いい話ですね。

多感な時期に
熱中する何かを見つけた事
それで決まり
熱い

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No title

kenさんこんばんは!
うらやましいっす!
私の高校生時代とかぶってしまいます。
受験の結果で彼女は関西へ
私は関東へ
遠距離恋愛の末離れてしまいました。
ken&はなさんは運命の出会いだったのですね!

No title

「同級生」というひと言に込められた意味を感じます。青春を思い出します、とは言っても、そんなにロマンティックなことはなかったですが。

とても素敵ですね(≧▽≦)

なおさん

メールは来ておりませんね
こちらの不備かもしれません
取り急ぎ・・

ドキドキものですね

その日の夜、寝れましたか?

No title

私高校は男しかいなかったので、そう言うシチュエーションに憧れます
同級生・・・ちょっと特別な存在ですよね
いつも一緒の奥様がその特別なのですからやっぱり奇跡ですよねぇ・・・・でも今後の事を思うと必然だったかも

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淡くて、とても甘酸っぱい思い出素敵ですね✨✨お二方の思い出は、これからも色褪せることはありませんね⤴⤴
メールフォルダーからのメールがまだ分からない💦

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ken&はな

Author:ken&はな
はじめまして
1962年生まれ。現在55歳の仲良し同級生夫婦です

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