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僕達の歩んだ道 夏から秋

夏休み。
僕は彼女と予備校の短期講座を受けた。
僕たちは隣同士の席に座った。
新入生の時のように・・・。

つくづく実感した。
僕は彼女とは予備校へ通わず、学校の補講と独学を選択した。
その選択は正しかったと・・。そう思った。
一緒に座っているだけで、たちまち彼氏ではないかと周りが噂した。
すでに彼女は予備校でも有名な美人として名がとおっていて、
その女が早慶選抜クラスにいる。そんなことが話題になっていたようだ。
今のようにメールもラインもない時代。
複数の男性からデートの誘いの手紙をもらっていたことを知った。
ここへ来てまでナンパか。いったい何をしに来てるのか。呆れた。

その頃の僕たちは、夜、人目につかない場所で手を繋いで歩くのが精一杯で、
キスもしたことがなかった。
けっして触れてはいけない神聖なひと・・・。
ただ彼女に黙ってオナニーをしていたのは事実だった。

夏休みが終わる頃。僕はすでに相当な学力がついていた。
学力というより、テクニックであっただろう。
ひたすら問題をこなすうちに、ひとつの悟りを開いた。
その悟りを開いた以降、それまで60前後の偏差値が一気に上昇した。
それは解答からのアプローチというテクニック。
当たり前ではあるが、問題文よく読み、そして解答をする。
これが通常パターン。
しかし、その逆のアプローチをした。
え? 問題を読まないのに解答は出来ないよ。そう思う人もいるだろう。
まず正解を予想して書き、その答えがいかに正しいものであるか、
その答えを理論的に検証しながら問題を読む。
いわゆる解答からのアプローチだ。
このテクニックは、難問や自信がない解答に対して、かなり有効に作用した。
この悟りを極めると、その問題を作った出題者も人間で、どんなところでミスをさせようとしているか。
そんな意地悪な性格すら見えてきて、どのような答えを期待しているか、出題者側の意図も読み取れるようになった。
僕はこのテクニックを彼女に伝えて、そしてふたりでまた一歩、夢の実現に近づいていった。

その頃からであろうか、僕は明らかに精神がおかしくなりだしていた。
極度の学習環境に身を置き、しだいに精神も身体も受験勉強によって蝕まれていった。
夜、十分に睡眠を取れず、薬に頼るようになった。
食べたものをすぐ吐いてしまい、外出先ではまず、人に迷惑のかからない嘔吐する場所を確認しないと不安になった。
それから寝小便をしてしまうようにもなった。
しかし、そこまで自分を追い込んで取り組まないと、僕は早稲田大学には合格出来ないことをよくわかっていた。
僕は彼女との約束、夢の実現のために必死だった。


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コメント

目標

kenさんは生まれ持った才能をお持ちで、さらに努力家でもある方なのですね!
はなさんと同じ大学へという目標に向かって、精神不安定な状況に追い込まれてまで努力されたからこそ、今のkenさん、そしてその隣にはなさんがおられるのでしょうね^^
素敵なお話です♪

IEMON さん

どちらかと言うと、僕は凡人ですね
凡人だからこそ、人一倍努力しなければなりませんでした。
でも、妻を愛する気持ちだけは非凡です。
誰もかないません

No title


こんばんは、

受験勉強はいつの時代でも大変ですよね。

はなさんと目標が一緒で、一緒に勉強できて良かったですね。

しかし、ストレスも相当ひどかったようですね。






No title


こんばんは、

受験勉強はいつの時代でも大変ですよね。

はなさんと一緒の目標で、一緒に勉強できて良かったですね。

しかしストレスも相当ひどかったようですね。

No title

そこまでは自分やってません。だから非正規なのかな。
大学でも中途半端だったし、考え直すと言うか、そこまでは出来ないけどやってみようと思います。

No title


こんばんは、

受験勉強はいつの時代でも大変ですよね。

はなさんと一緒の目標で、一緒に勉強できて良かったですね。

しかし、ストレスも相当ひどかったようですね。

薔薇が好き

そうですね。

こんなノンエロにもコメントくださり、ありがとうございます^^

シゲ さん

何かやるのですか?

普通に生活してきた僕はなんか恥ずかしい^^;

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No title

こんにちは。
勉強にも攻略方が
有るんですね。

足跡の写真なんか
好きです。何でだろ?
僕だけですかね。

No title

夜、人目につかない場所で手を繋いで歩くのが精一杯で、
キスもしたことがなかった。

初々しい。懐かしくも感じました。

足跡の写真、最初足跡部分が盛り上がっているように見えました。
二回目見たら普通にへこんで見えました。
少し前に流行った錯覚写真の様でした。
調べたら、クレータ錯視って言うんですって。
今はもうへこんでしかみえないけど。。。。w

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受験に縁が無くて、未知の世界ですが勉強に恋愛に大変だったんですね。

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No title

お二人の歩んだ青春の足跡
何時も興味深く読ませて頂いています。
出会うべくして出会い
結ばれるべくして結ばれ
それがお二人の運命ですね。
写真の足跡
高村光太郎の詩「道程」のようです。

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ken&はな

Author:ken&はな
はじめまして
1962年生まれ。現在55歳の仲良し同級生夫婦です

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